ダム名 摺上川ダム(すりかみがわだむ)
ダム形式 センターコア型ロックフィルダム
河川名/水系名 摺上川/阿武隈川水系
所在地 福島県福島市飯坂町茂庭
着工年/完成年 1982年/2005年
用途 洪水調節、防災/不特定用水、河川維持用水/灌漑用水/上水道用水/工業用水/発電
堤高 105.0m
堤長 718.6m
堤体積 8,300,000m3
総貯水量 153,000,000m3
有効貯水量 148,000,000m3
ダム湖名 茂庭っ湖
摺上川ダムは福島県の最北端、宮城県との県境にも近い場所に建設が進められ、2005年の秋に完成した最新のロックフィルダムです。気になるスペックは堤高105m、堤長718.6mと巨大なもので、リップラップも非常に美しく処理され、下流側の正面に架かる橋から眺めると雄大な堤体が目の前に横たわっているように見えます。
放流設備は左岸側に設置されていて、まず目につくのが過去に例を見ないほど長い自然越流式の非常用洪水吐です。その越流部は目測でも堤体から200mは上流側に伸びていて、取材日はちょうど試験湛水が満水を迎えた日だったため、その全面をさらさらと水が流れ落ち美しいカーテンを形成していました。しかも途中で大胆に折り目がつけられ、折り目の中に2門の放流ゲートが設置されているという独創的な形状です。放流ゲートは堅牢なハウジングの中に格納されているので見えませんが、ローラーゲートが2門、高さを変えて設置してあり、それぞれ洪水期と非洪水期の水位に対応しているようです。そのほか、選択取水設備からの放流バルブも装備しています。
取材した2005年4月現在は試験湛水中で堤体への立ち入りはできませんでしたが、無事に完成し現在は自由に見学できるようです。福島県はもとより東北地方でも屈指の規模のロックフィルダムですので、ダムファン的にはマストな物件と言えるでしょう。