ダム名 横山ダム(よこやまだむ)
ダム形式 中空重力式コンクリートダム
河川名/水系名 揖斐川/木曽川水系
所在地 岐阜県揖斐郡揖斐川町東横山
着工年/完成年 1957年/1964年
用途 洪水調節、防災/発電
堤高 80.8m
堤長 220.0m
堤体積 319,800m3
総貯水量 40,000,000m3
有効貯水量 30,000,000m3
ダム湖名 奥いび湖
木曽三川のひとつ、揖斐川の上流域に設置された横山ダムは、主に下流域の洪水被害を低減させる目的で岐阜県によって計画され、灌漑用水や発電といった用途を加えて国の直轄事業となり1964年に完成しました。その後2008年には上流に日本最大の多目的ダム、徳山ダムが完成したため灌漑の用途を徳山に譲り、横山ダムは洪水調節と発電に専念することになりました。その型式は、国土交通省の直轄ダムとしては2例しかない中空重力式コンクリートダムです。
堤体はクレスト部に非常用洪水吐として2門のラジアルゲートが離れて設置され、その間の下部に常用洪水吐のオリフィスラジアルゲートを3門装備。やや左岸側からは発電用の導水管が2本伸びていて、すぐ下流にある中部電力の横山発電所に繋がっています。中空重力式ということで、ほかのダムと同様に堤体内には巨大な空洞があり、横山ダムではこれを積極的に利用しようと空洞の1ブロックを整備して「ファンタジーホール」と名づけ、ダムに関するさまざまな展示やコンサートが行われたこともあるそうです。また徳山ダムの試験放流時には、完成以来初めてのクレスト放流も実施。今後もさまざまな企画を行って、上流の徳山ダムと一緒に揖斐川流域を盛り上げて欲しいものです。