ダム名 道平川ダム(どうだいらがわだむ)
ダム形式 重力式コンクリートダム
河川名/水系名 道平川/利根川水系
所在地 群馬県甘楽郡下仁田町大字南野牧道平
着工年/完成年 1976年/1992年
用途 洪水調節、防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水
堤高 70.0m
堤長 300.0m
堤体積 374,000m3
総貯水量 5,100,000m3
有効貯水量 4,900,000m3
ダム湖名 荒船湖
名産品のコンニャクとネギが全国的に有名な下仁田町のはずれに、群馬県が建設した多目的ダムが道平川ダムです。用途は主に洪水調節と上水道用水の確保で、下仁田町をはじめとする下流の市町をサポートしています。このダムで特徴的なのはその集水方法で、道平川の上流からだけでなく、道平川が注いでいる市野萱川の上流域に取水ダムを3基設置し、そこから導水管で運ばれてきた水も貯められています。
堤体は中規模の多目的ダムで比較的良く目にするデザインで、同じ群馬県が建設した桐生川ダムや栃木県の東荒川ダム等に良く似た、堤頂部に自然越流型の非常用洪水吐が並び、常用洪水吐のオリフィスゲートが堤体中央に設置されているタイプです。道平川ダムの特徴としては、洪水期用と非洪水期用として水位の異なる2門のオリフィスゲートを備えている点が挙げられます。取材日は10月初旬でしたが、湖の水位は低く洪水期用のゲートから少量を放流していました。
導水管の上流からそれぞれ屋敷川取水ダム、市野萱川取水ダム、相沢川取水ダムと名付けられた3基の取水ダムは規模、デザインともに見分けをつけるのが難しいほど似ています。小さなダムですが、道平川ダムの案内板に地図が載っているので、見つけることは難しくありません。導水管はこれらの取水ダムを直列に繋ぎ、荒船湖に流れ込む仕組みです。