ダム名 | 奈良俣ダム(ならまただむ) |
ダム形式 | センターコア型ロックフィルダム |
河川名/水系名 | 楢俣川/利根川水系 |
所在地 | 群馬県利根郡水上町大字藤原字洗の沢 |
着工年/完成年 | 1973年/1990年 |
用途 | 洪水調節、防災/不特定用水、河川維持用水/灌漑用水/上水道用水/工業用水/発電 |
堤高 | 158.0m |
堤長 | 520.0m |
堤体積 | 13,100,000m3 |
総貯水量 | 90,000,000m3 |
有効貯水量 | 85,000,000m3 |
ダム湖名 | ならまた湖 |
奈良俣ダムは、利根川支流の楢俣川に1990年に完成した超巨大ロックフィルダムで、日本のダムとしては高さで全国3位、堤体積では堂々全国1位の大きさを誇っています。 放流設備は、堤体の左岸側にスライドゲートを内蔵したローラーゲート1門と自然越流式の洪水吐が設置され、ダム湖左岸に発電所用の取水口と表層取水設備、低部取水ゲートも備えています。非常用洪水吐からの導流部は堤体の傾斜に合わせてなだらかな水路が下まで伸びています。 まだ完成して10年足らずと比較的新しいため堤体や周辺施設はたいへん綺麗で、特にリップラップに白い石を積み上げてある堤体の美しさは、その大きさとも相まって息を呑むほどです。コンクリートダムと比べて傾斜がなだらかな分、上から見下ろした時の高さはそれほど感じませんが、堤体の雄大さには圧倒されます。堤頂部からこの堤体に沿って下まで遊歩道が設置されているので、巨大なダムを自分の目と足で体感することもできます。また、ダムサイトから見たならまた湖の景色も素晴らしく、春と秋で違った光景を見ることができます。 ダムと言えば重力式コンクリートダムやアーチ式コンクリートダムを思い浮かべる人が多いと思いますが、ロックフィルダムである奈良俣ダムは、それらのどのダムにも負けない美しさと雄大さを合わせ持っています。ここは私が自信を持ってお薦めする、ぜひ見に行ってもらいたいダムのひとつです。 |