ダム名 坂本ダム(さかもとだむ)
ダム形式 重力式コンクリートダム
河川名/水系名 碓氷川/利根川水系
所在地 群馬県碓氷郡松井田町大字坂本
着工年/完成年 1985年/1994年
用途 不特定用水、河川維持用水
堤高 36.3m
堤長 85.0m
堤体積 43,300m3
総貯水量 788,000m3
有効貯水量 500,000m3
ダム湖名 碓氷湖
坂本ダムは、東京と長野を結ぶ中山道の一番の難所と言える、碓氷峠への登りの途中に位置する小さな重力式コンクリートダムで、もともとは砂防ダムとして誕生したと言う異色の経歴の持ち主です。
昭和33年に砂防ダムとして誕生した坂本ダムは、その後2度の大規模な改修工事を経て、平成6年に現在の形になりました。その際周辺施設の整備も行なわれ、坂本ダムと碓氷湖の周辺は親水公園や遊歩道などが設置されました。この遊歩道には信越線旧線を模したデザインの橋やトンネルもあり、難所碓氷峠の雰囲気を一層盛り上げています。実際、ダムのすぐ脇を通っているサイクリングロードは信越線旧線の路盤だったところで、トンネルなどのストラクチャーも、ほぼ当時の姿をとどめたまま残っているようです。
堤体は、砂防ダム時代の面影を色濃く残しながらも近代的なデザインでまとめられ、その白く美しい姿を目にすると軽い衝撃を感じます。放流設備はクレスト部の自然越流式洪水吐のほか、表面取水設備や利水放流設備としてジェットフローゲートが左岸側に装備されています。堤頂部は遊歩道の一部になっているので、もちろん自由に通行することができます。また、ダムの規模の割に立派な管理所が左岸側に設置されていて、予約すれば見学も可能なようです。
場所柄、歴史的な鉄道遺産が豊富な地区ですが、坂本ダムはそれらと調和した心地よい空間を提供しています。ダムファンだけでなく、鉄分が濃い人々にも親しめるダムと言えそうです。