ダム名 竜神ダム(りゅうじんだむ)
ダム形式 重力式コンクリートダム
河川名/水系名 山田川/久慈川水系
所在地 茨城県久慈郡水府村大字下高倉
着工年/完成年 1972年/1978年
用途 洪水調節、防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水/工業用水
堤高 45.0m
堤長 90.0m
堤体積 47,000m3
総貯水量 3,000,000m3
有効貯水量 2,700,000m3
ダム湖名 竜神湖
茨城県北部、水府村に位置する竜神ダムは、洪水調節や上水道用水、工業用水の確保を目的として建設された重力式コンクリートダムです。
堤体は堤頂部に非常用洪水吐として2門のラジアルゲート、また中央部にホロージェットバルブ、右岸側には表面取水設備からの放流口を装備しています。堤体の外見は、赤く塗装されたクレストゲートやそのゲート操作室の三角屋根などでとてもメルヘンチックな印象ですが、完成が1978年とそれほど新しくないため、最近改装されたのではないかと思います。
このダムの建設地点は侵食作用によって生じた非常に急峻なV字谷で、その谷の上に1994年、歩行者専用としては日本一の長さ(375m)を誇る竜神大吊橋が架けられました。橋の高さは竜神湖の湖面からも100mあるそうです。この橋を渡ると、眼下に竜神ダムが見えます。つまり、普段なかなか見ることのできない「上空からのダム」を見ることができるのです。橋を渡るには通行料が必要ですが、それでも上からダムを見下ろす光景は見ておいて損はないでしょう。