ダム名 三保ダム(みほだむ)
ダム形式 センターコア型ロックフィルダム
河川名/水系名 河内川/酒匂川水系
所在地 神奈川県足柄上郡山北町神尾田地先
着工年/完成年 1970年/1979年
用途 洪水調節、防災/上水道用水/発電
堤高 95.0m
堤長 587.7m
堤体積 5,816,000m3
総貯水量 64,900,000m3
有効貯水量 54,500,000m3
ダム湖名 丹沢湖
神奈川県西部、丹沢山系に源を発する世附川、河内川、玄倉川が合流する地点に造られたロックフィルダムが三保ダムです。三保ダムよりも丹沢湖という名前の方が有名で分かりやすいかも知れません。
地形に合わせてか緩やかなS字を描いている堤体はガッシリした印象で、ロックフィルダムにしては急斜面です。スマートさは全くありませんが、ゴツゴツした力強さを感じる、九州男児のようなイメージです。またクレストゲート部分は重力式コンクリートダムかと思うほど立派な造りで、ラジアルゲートが4門、ローラーゲートが1門、それに自然越流式の洪水吐も備えています。
堤体の周囲は公園になっていて、遊歩道やダムの模型もあり、ダム直下の減勢工の上には吊り橋も架かっています。また右岸側にはなぜかお茶畑がありました。堤頂部も遊歩道になっているので、歩いてダムを堪能することができますが、往復で1kmを軽く越すので少々の覚悟は必要です。
丹沢湖は、流れ込む川からの土砂の堆積が深刻化しているため、世附川と河内川にやや大きな規模の貯砂ダムが、玄倉川にも砂防ダムが何箇所か存在します(水難事故の現場として有名になってしまいました)。また、発電用の小規模なダムも上流に数カ所存在します。今回は時間の関係で行けませんでしたので、次回は上流の方までじっくり見てこようと思います。