ダム名 | 小丸川ダム(おまるがわだむ)(仮) |
ダム形式 | 重力式コンクリートダム |
河川名/水系名 | 小丸川/小丸川水系 |
所在地 | 宮崎県児湯郡木城町大字石河内 |
着工年/完成年 | 1997年/2005年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 47.5m |
堤長 | 185.0m |
堤体積 | 133,000m3 |
総貯水量 | 6,900,000m3 |
有効貯水量 | 5,600,000m3 |
ダム湖名 | 未定 |
宮崎県の中部を流れる小丸川は、一ツ瀬ダムを擁する一ツ瀬川と上椎葉ダムを備えた耳川という、九州を代表するダム河川に南北を挟まれた、ダム好きから見ればまさに谷間的な河川と言えるのですが、美しい渓谷を持ち、また両隣ほど派手ではないもののいくつかのダムが設置されています。そんな小丸川の中流域に現在建設が進められている小丸川ダム(仮称)は、九州電力小丸川揚水発電所の下部ダムとなる堤高約50mの重力式コンクリートダムです。 ここは手持ちの地図にも記載がなく、まったく存在を知らなかったので、突然目の前にダム工事現場が出現した時は驚きました。急いで車を近くの空地に停めて撮影場所を探したのですが、やはりあまり近づくことができず、使えそうな写真はダムサイトと思われる場所を写した1枚のみでした。まだ堤体の姿はなく、河床部にコンクリート製の減勢工とみられる構造物が建ちはじめたばかりなので、完成予定の2005年は間違いなく過ぎそうです。 ところで、揚水発電の下部ダムが上流下流ともに発電ダムに囲まれた中流域に建設されることは割と珍しいのではないかと思います。実際運用が始まったら、昼間は上部ダムからの水を貯えつつ上流からの水は流すという少し複雑な運用を行なうことになりそうです。効率良く放流するためにダム式の発電所が併設されるのかも知れません。 上部ダムも同時に建設中ですが、地図を見ると細い山道の終点に造られているため、気軽に見に行くと周りをダンプで囲まれて、血の気の多い九州男児の運ちゃんに怒鳴られそうな気がしたのでやめました。 |