ダム名 | 南相木ダム(みなみあいきだむ) |
ダム形式 | センターコア型ロックフィルダム |
河川名/水系名 | 南相木川/信濃川水系 |
所在地 | 長野県南佐久郡南相木村 |
着工年/完成年 | 1995年/2005年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 136.0m |
堤長 | 444.0m |
堤体積 | 7,300,000m3 |
総貯水量 | 19,170,000m3 |
有効貯水量 | 12,670,000m3 |
ダム湖名 | 南相木貯水池 |
南相木ダムは、東京電力が利根川水系神流川の最上流に建設を進めている、完成すれば国内最大、世界でも最大級の規模となる282万kwもの最大出力を持つ揚水式の神流川発電所の上部ダムで、堤高136mのロックフィルダムです。見学に出かけた2005年4月現在、ダムは完成しているものの周辺設備はまだ工事中で、見学予約をしなければダムまで行くことはできませんでしたが、現在は工事も終了し一般公開されているとのことです。 まだ完成したばかりでほとんどの地図にも載っていないダムは、非常に山深いところを進んで行くと忽然と現れる巨大な白い岩山で、実際に目の当たりにするとかなりの衝撃です。工事が終了すれば堤体直下は公園となる予定で、ダムを下から思う存分眺めることができそうです。ところで下池にあたる上野ダムのある神流川は利根川水系ですが、上池の南相木ダムが建設された南相木川は信濃川水系です。水利権の問題でここでは発電に信濃川水系の水を使うことができないため、ダム湖の湖岸にぐるっと一周水路がめぐらされていて、周囲の山の斜面に降った雨はこの水路を通って下流に排水され、貯水池には流れ込まないような仕組みになっています。そこまでするか、という設備ですが、水利権の問題をクリヤーにするために必要な措置とのことです。 放流設備は、揚水発電の上池であるためまず使われることのないであろう自然越流式洪水吐、それと放流バルブが1基装備されているようです。使われることがないながら洪水吐の先に接続されているシュートは非常に立派で、なんだか少しもったいないような気もします。 |