ダム名 水内ダム(みのちだむ)
ダム形式 重力式コンクリートダム
河川名/水系名 犀川/信濃川水系
所在地 長野県上水内郡信州新町水内
着工年/完成年 1939年/1942年
用途 発電
堤高 25.3m
堤長 185.1m
堤体積 52,000m3
総貯水量 4,248,000m3
有効貯水量 1,220,000m3
ダム湖名 琅鶴湖
水内ダムは、第二次世界大戦中の1942年に造られた発電専用の重力式コンクリートダムで、東京電力の犀川発電ダム群の中では最初に完成し、堤高、堤長、堤体積、総貯水容量、最大出力が全て最大という、この一帯のボス的なダムです。
最大の特徴は堤体の幅いっぱいに並んだ14門のラジアルゲートでしょう。こういった大河川に建設されている発電用ダムはどれも同じようにたくさんのゲートが並んでいますが、上流で奈川渡ダムのある梓川と高瀬ダムのある高瀬川という大きな支流が合流している犀川のダムも、洪水時の膨大な水量を下流に流すためにこのような構造になっているものと思われます。ダム湖はこの規模のダムとしては珍しく名前がついていて、作家有島武郎の弟で画家の有島生馬により「琅鶴湖(ろうかくこ)」と命名されています。そんな縁もあり、湖畔には信州新町美術館、有島生馬記念館が建っています。
驚くべきことに堤体上は自由に通行できる通路になっていて、ずらりと並ぶゲートの駆動装置を眺めながら右岸側まで渡り切ることができます。また、この通路に沿って巻き上げ機達を跨ぐように2本のレールが敷かれ、ゲートやその他機器のメンテナンスに使われているようです。左岸側のダム脇には、その際に活躍するであろう巨大な台車が鎮座しています。