ダム名 破間川ダム(あぶるまがわだむ)
ダム形式 重力式コンクリートダム
河川名/水系名 破間川/信濃川水系
所在地 新潟県北魚沼郡入広瀬村大白川
着工年/完成年 1973年/1986年
用途 洪水調節、防災/不特定用水、河川維持用水/発電
堤高 93.5m
堤長 280.0m
堤体積 410,000m3
総貯水量 15,800,000m3
有効貯水量 13,300,000m3
ダム湖名 破間川貯水池
新潟県の中部、福島県との県境にある入広瀬村に建設された破間川ダムは、主に洪水調節と発電の用途を持つ重力式コンクリートダムで、新潟県が昭和61年に完成させました。堤体は非常にシンプルなデザインで、クレスト部に自然越流式の非常用洪水吐があり、堤体中程に常用洪水吐の放流口が1つ口を開けています。また、発電用の取水も兼ねた選択取水設備も設置されているようです。堤体下流面は表面にゲートが見えないので、とてもスッキリとした印象です。
ダムは国道252号線を小出町から只見方面へ登って行き、「六十里越」の手前を少し入った場所に建設されています。右岸側の駐車場からダムサイトへ続く道はゲートが閉まっていますが、徒歩でなら見学できるようです。堤頂部も解放されていて自由に見てまわることが可能ですが、説明用の簡素な看板以外は特に見学者を意識したような設備はありません。
新潟県は主に治水を目的としたダムを数多く所有しており、破間川ダムはその中で3番目の堤高を持っています。また、ほとんどがクレストラジアルゲートを装備したダムであるのに対し一見ゲートレスのダムに見えるなど、他の兄弟達とは少し異なった個性を持っています。そう言えば、併設されている発電所の管理が県ではなく電源開発なのも注目ポイントと言えるでしょう。