ダム名 | 薮神ダム(やぶかみだむ) |
ダム形式 | 重力式コンクリートダム |
河川名/水系名 | 破間川/信濃川水系 |
所在地 | 新潟県魚沼市大倉沢 |
着工年/完成年 | 年/1941年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 23.0m |
堤長 | 120.0m |
堤体積 | 23,000m3 |
総貯水量 | 1,857,000m3 |
有効貯水量 | 671,000m3 |
ダム湖名 | 薮神貯水池 |
第二次大戦中の昭和16年に完成した薮神ダムは、現在は東北電力が管理している発電専用の重力式コンクリートダムで、約5km下流の広神村にある薮神発電所に水を送っています。こぢんまりとした堤体にはクレスト部に6門のラジアルゲートが設置され、その上に赤い屋根の操作室が乗っかっている、とてもシンプルでかわいい外観です。貯水池の左岸に、このダムの唯一の目的である発電用の取水口があります。 この小さな小さなダムは道路から少し離れている場所にある上、周囲を木々で覆われているため意識して探さないと見過ごしがちです。しかし、破間川沿いを走っている県道の橋の上に立てば、このダムを下流側正面から見ることができます。このポイントは私の知るダムビューポイントの中でも特にお気に入りのひとつです。また、ダムに通じる細い道をうまく見つけることができれば貯水池の右岸に出ることができますが、残念ながらダムサイトは閉鎖されています。貯水池は静かで、とても神秘的な雰囲気です。 ほかに薮神ダムのトピックスとしては、堆砂率が2000年現在66.9%で全国22位という地味なものもありますが、用途や完成年を考えれば別段驚くべきものではありません。 周囲は民家も少なく、非電化単線のJR只見線が通っているとてものどかな農村です。取材日は天気も良く、暖かい秋の日で気分が良かったためかなり美化されているとは思いますが、近くを通る際はまた寄ってみたいダムです。 |