ダム名 Hongrinダム
ダム形式 マルチプルアーチ式コンクリートダム
河川名/水系名 Hongrin川/ライン川水系
所在地 スイス/ヴォー州
着工年/完成年    年/1969年
用途 発電
堤高 125.0m
堤長 600.0m
堤体積 455,000m3
総貯水量 53,200,000m3
有効貯水量     m3
ダム湖名 Hongrin湖
Hongrinダムは、スイス南西部に位置するヴォー州の高原地帯に設置されたダムで、最大の特徴は何と言っても中央の地山を挟んでアーチダムが2つ架けられているという、ダブルアーチダムであること。日本で例えると宮城県の大倉ダムと同じような構造です。それぞれHongrin Nord(北)、Hongrin Sud(南)と名前がつけられていますが、ここではひとつのダムとしてご紹介します。堤高はNordが125m、Sudが90mで、用途は発電。現地の説明看板を僕が読み違えていなければ、このダムはスイス最大、ヨーロッパでも2番目の大きさを持つ自然湖、レマン湖(ジュネーブ湖)を下池とする揚水発電所の上池を形成しているようです。落差は878.2mで、およそ8kmの導水管で結ばれています。また、このダムの上流では総延長20kmにも及ぶ導水路網が張りめぐらされ、いくつかの地点で取水された水が貯水池に流れ込んでいるようです。つまり日本風に言えば混合揚水発電ダムと言えます。
堤体はどちらもシンプルなアーチダムで、放流設備はNord側に形式不明のバルブが2条、ダブルアーチの中心部分に朝顔型の自然越流式洪水吐が1つ設置されていました。ほかにもいくつか小さなバルブ等が設置されているようですが詳細は不明でした。
ダム付近はなだらかな山に囲まれたのどかな農村地帯で、牛が放牧されている牧場が点在しています。堤頂部は解放され自由に見てまわることができます。スイスに来たらマスト、というほどのダムではありませんが、いくつかダムをめぐるなら、この珍しい形状はスパイスとしてぜひともルートに組み込みたいところです。