ダム名 松田川ダム(まつだがわだむ)
ダム形式 重力式コンクリートダム
河川名/水系名 松田川/利根川水系
所在地 栃木県足利市松田町
着工年/完成年 1981年/1995年
用途 洪水調節、防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水
堤高 56.0m
堤長 228.0m
堤体積 166,000m3
総貯水量 1,900,000m3
有効貯水量 1,800,000m3
ダム湖名 まつだ湖
栃木県の西南端、足利市を流れて渡良瀬川に合流する松田川の上流部に位置する松田川ダムは、洪水調節と上水道用水などの目的で建設が進められ1995年に完成した、渡良瀬川ダム3兄弟の末っ子です。
堤体は中規模重力式コンクリートダムとしてはオーソドックスなデザインで、堤頂部が自然越流式の洪水吐になっているほか、中央に1門のオリフィスゲート、そして下部に表面取水設備からの利水放流口を装備しています。
完成間もないダムなので堤体や周辺施設はたいへんキレイで、展望台や公園などのほか、ダム直下にはオートキャンプ場も整備されていて、珍しく水際まで降りることも可能です。また堤頂部の壁には足利市をはじめ、周辺地域の歴史やイベントなどがタイル絵で表現されています。ダム湖のまつだ湖には噴水が設置され、夜はライトアップも行なわれるようです。湖岸道路は自転車などで1周することもできます。
決して有名ではないし、地図で見ても小さなダムなのであまり期待しないで行ったのですが、実際は数字以上に立派なダムで設備も十分すぎるほど整っています。このくらいの規模では人を寄せつけないダムが多い中、解放感のある松田川ダムは確実に「人を呼べるダム」と言えそうです。これからのダムも、ぜひこうあってほしいと思います。