ダム名 小河内ダム(おごうちだむ)
ダム形式 重力式コンクリートダム
河川名/水系名 多摩川/多摩川水系
所在地 東京都西多摩郡奥多摩町原
着工年/完成年 1936年/1957年
(うち5年間は戦争のため中断)
用途 上水道用水/発電
堤高 149.0m
堤長 353.0m
堤体積 1,675,680m3
総貯水量 189,100,000m3
有効貯水量 185,400,000m3
ダム湖名 奥多摩湖
小河内ダムは、東京都と神奈川県の県境を流れる多摩川の上流に日本最大、世界でも有数の大きさの水道専用ダムとして建設されましたが、発電所も併設され最大出力1.9万kWの発電も行なわれています。
小河内ダムは重力式コンクリートダムでは珍しく非越流型、つまり堤体に非常用洪水吐がありません。そのせいか下流側から見ると非常にスッキリとした印象を受けます。非常用洪水吐は堤体から小さな山ひとつ挟んだ場所に5門のゲートを備えた大規模なものが設置されています。他には堤体下部に2本の放水バルブが備わっていますが、これはここ十数年使われたことがないそうです。
ダムには「水と緑のふれあい館」という真新しいPR施設もあり、各種展示や映像などで奥多摩の自然やダムの仕組みなどが理解できるようになっています。奥多摩の自然と水源を紹介する15分くらいの3D映画も観ましたが、平日で人の少ない中、1人で見ていた私は係の人に相当怪しく写ったものと思われます。
東京の水ガメである小河内ダムは「とにかくデカい」というのが第一の印象です。東京近郊に住んでいてまだ巨大ダムを見たことがない方はぜひ一度足を運んでみてください。ただしその際はダム建設に伴って移転を余儀なくされた945戸の人々、そして工事中の殉職者87名のことも忘れずに。