ダム名 黒部ダム(くろべだむ)
ダム形式 アーチ式コンクリートダム
河川名/水系名 黒部川/黒部川水系
所在地 富山県中新川郡立山町黒部
着工年/完成年 1956年/1961年
用途 発電
堤高 186.0m
堤長 492.0m
堤体積 1,582,000m3
総貯水量 199,285,000m3
有効貯水量 148,843,000m3
ダム湖名 黒部湖
日本最大としてあまりにも有名な黒部ダムは、国内で電力需要が急増し深刻な電力不足に陥っていた1950年代初めにこれを解消する目的で計画され、1956年に関西電力によって着工されました。あまりにも過酷な気象条件、険しい山や渓谷、そして難航した作業用トンネル建設など、過去に例を見ないほどの数々の苦難を経て1961年に完成しました。堤体は超巨大なドーム型アーチダムで、岩盤がやや軟弱だった両岸上部はウイングダムが接続されています。放流設備はクレスト部に自然越流式の洪水吐、堤体中央部には放流バルブが何本か設置され、このバルブからは毎年夏から秋にかけて毎日観光放流が行なわれます。
ダムへのアクセスは富山と長野どちらからでも可能ですが、ダム付近への一般車の乗り入れは不可能で、富山側は立山山麓からケーブルカーやロープウェー等を乗り継ぎ、長野側はトロリーバスへの乗り換えが必要です。しかしバスは頻繁に運行しているので、それほどストレスなくダムに着くことができます。トロリーバスを降りて展望台への階段を駆け上がると、目の前に現れたのは写真で見た、しかしその何十倍も迫力のある光景でした。とても言葉だけで表現するのは不可能なので、実際に行ってみることをお勧めします。いや、ここは絶対に行くべきです。