ダム名 宇奈月ダム(うなづきだむ)
ダム形式 重力式コンクリートダム
河川名/水系名 黒部川/黒部川水系
所在地 富山県下新川郡宇奈月町
着工年/完成年 1974年/2001年
用途 洪水調節、防災/上水道用水/発電
堤高 97.0m
堤長 189.0m
堤体積 535,000m3
総貯水量 24,700,000m3
有効貯水量 12,700,000m3
ダム湖名 うなづき湖
上流に黒部ダムを擁する急流河川、黒部川が山間部から平地に流れ出る場所に平成13年、宇奈月ダムが完成しました。用途は洪水調節、上水道用水の供給と発電で、堤高97mの重力式コンクリートダムです。
このダムの最大の特徴は何と言っても排砂ゲートを備えている点でしょう。これは、通常ダム湖に蓄積する土砂を下流に流すことができる設備で、湖の水を一旦空にすると同時に底に溜まった土砂も流してしまうという、かなり力技とも思えるシステムです。これにより、急流で土砂の流入も半端ではない黒部川でも安定した洪水調節容量が確保できるようですが、同時に下流や河口付近の生物や漁業に多少なりとも影響が出ることは間違いないでしょう。
宇奈月ダムには通常の常用、非常用の洪水吐のほか、排砂のためのゲート、排砂時の水位低下用放流設備、利水放流設備、そして発電用取水設備などが設置されているため、上流面下流面ともに非常に複雑なルックスを持っています。堤頂部は解放されており、また右岸側にあるダム管理所内には充実した展示施設もあります。ゆっくり見たい方は、すぐ下流にある宇奈月温泉の旅館でダムが見える部屋の予約をどうぞ。