ダム名 柿元ダム(かきもとだむ)
ダム形式 重力式コンクリートダム
河川名/水系名 佐野川/富士川水系
所在地 山梨県南巨摩郡南部町
着工年/完成年    年/1952年
用途 発電
堤高 40.5m
堤長 215.0m
堤体積 93,000m3
総貯水量 7,592,000m3
有効貯水量 7,185,000m3
ダム湖名 天子湖
柿元ダムは、静岡県との県境に近い山中に建設された重力式コンクリートダムで、電力会社以外の一般企業が所有するという珍しい発電専用ダムです。このダムの所有者はアルミニウムの総合メーカーとして知られる日本軽金属で、アルミの精錬時に大量の電力を必要とすることから富士川水系に水利権を持ち、2基のダムと6箇所の水力発電所を稼動させています。
堤体はクレストゲートの配置にやや特徴があり、ローラーゲートがほぼ中央部に4門、操作室を挟んで左岸側にもう1門設置されています。発電専用ダムのためか、非常用洪水吐以外の放流設備などは確認できませんでした。発電用取水設備は、確認できませんでしたが貯水池左岸側に設置されているものと思われます。ちなみに、堤体上は登山道への通路になっているため自由に通行することができます。
このダムで印象に残っているのは、何と言ってもたどり着くまでの道のりの険しさです。すれ違いが絶対不可能な細い山道を走ること数十分、前から来るトラックを何とかやり過ごし、いくつもの土砂崩れの補修工事現場を恐る恐る通り過ぎてしばらく進むと眼下にダムが見えてきます。着いたはいいものの今度は無事に帰れるか心配になります。この山道からダムに降りる道も非常に急坂で、雨の日に取材した私は何度もスリップして転びそうになりました。今までに私が取材した中でも到達難易度はトップクラスで、珍しいダムですが気軽な来訪はオススメできません。