かりはいすいとんねる(仮排水トンネル)
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ダムを建設するために川を閉め切っても、上流から流れてきた水は下流に流す必要がある。そのため建設工事に先立ち、工事現場を迂回させて上流と下流をつなぐトンネルが掘られる。これを仮排水トンネルという。ダム本体が完成するとトンネルの入口が閉め切られ、いよいよ貯水が開始される。
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きゃっとうぉーく(キャットウォーク)
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ダム堤体表面に設置された管理用通路のこと。アーチ式コンクリートダムでよく見かける。当然ながら一般人が立ち入ることはできないが、ダムマニアならいつかは歩いてみたいところ。
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ぎゃくちょうせいち(逆調整池)
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上流に大規模な水力発電所がある河川は、昼間の発電のピーク時に流量が増えたり、夜間の貯水時は流量が少なくなったりしてしまうため、発電所の下流にもう一つダムを造って貯水し、一定の量を放流することによって下流の流量を安定させている。これを逆調整池という。
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くれすとげーと(クレストゲート)
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ダム堤頂部に設置されたゲート。主に非常用洪水吐に用いられる。形式はローラーゲートかラジアルゲートが一般的。
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げーと(ゲート)
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水門。ダムでは湖や下流の流量調節のために設置される。目的や形式などによって様々な呼び名があるので、混同しないよう注意が必要だ。
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げんせいこう(減勢工)
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ダム直下に副ダムを造りそこに水を貯めることによって、ダムからの放流で河床部を削られないようにしたり、放流された水がそのままの勢いで下流に流れないようにするためのものを総称していう。副ダムとは言っても、主ダムが巨大だとそれに比例して20〜30mの大きさになるものもある。
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こうずい(洪水)
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ダム用語での洪水は、通常単位時間あたりに上流からダムに流れ込んでくる流量が普段よりも多い場合をいい、河川が氾濫しなくても洪水「状態」になる。
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こうずいきせいげんすいい(洪水期制限水位)
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洪水調節の目的を持つダムでは洪水期(主に6月〜10月)の間、洪水調節容量を大きくとるため、常時満水位よりも水位を下げて洪水に備える場合の水位をいう。
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こうずいちょうせつようりょう(洪水調節容量)
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サーチャージ水位から洪水期制限水位を引いた量。つまりそのダムで洪水時にキャッチできる水量。
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こうずいばき(洪水吐)
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ダムの水があふれそうになった場合や、ダム湖や下流の水量調節のために、ダムの水を下流に流す設備のこと。
通常の水量調節で使用するものを「常用洪水吐(じょうようこうずいばき)」、洪水など緊急時にダムの水位を下げるためのものを「非常用洪水吐(ひじょうようこうずいばき)」という。それぞれゲート式のものや、ゲートがない自然越流式のものがある。
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